安全・安心な暮らしを支える社会インフラの技術サービス
道路・橋梁・上下水道等施設単体の設計はもちろん、まちづくり事業や環境対策等と連携しトータルでまちづくりを提案しています。近年多発する大規模災害に対し、安全安心のためのハザードマップ作成、橋梁・トンネルの耐震補強設計、地すべり・斜面崩壊に係る解析業務等さまざまな防災対策に積極的に取り組んでいます。膨大な公共ストックのアセットマネジメントにも豊富な経験を活かしています。このように私たちの生活に密接した問題解決が設計部門の得意分野です。
主な営業品目
上下水道計画・設計
上下水道施設の調査、計画、設計について技術をサービスします。
上下水道認可申請等/施設計画・設計(管路、管渠敷設、ポンプ場、配水池、浄水場、排水機場、調整池)/調査・診断・対策設計(浸水調査、排水水質調査)
地質・地盤技術
地質調査や解析はもちろん、盛土法面や軟弱地盤に対する解析・対策検討など各種地盤についてコンサルティングします。
構造物基礎地盤に係る地質調査および解析(道路、橋梁、トンネル、ダム、河川構造物等)/土木構造物および基礎の安定性評価/地盤の液状化に係る解析および対策工設計/近接構造物の影響評価および対策検討/地すべり・斜面崩壊に係る調査および解析
設計道路・構造物計画・設計:事例
橋梁の長寿命化と地域の歴史的景観の保全の実現
石清水八幡宮の麓に流れる放生川を跨ぐ安居橋は、床組と擬宝珠高欄に天然木材が使用され、周囲の歴史的景観との調和が図られている地域のシンボル的な橋梁です。
今回、耐久性の向上を目的に、橋梁の点検および補修設計を行い、既存意匠に配慮した使用材料の選定や細部構造の改良を検討し、橋の長寿命化を図りました。
これからもずっと、石清水八幡宮の神事が催されるなど、地域に愛される橋として在り続けて欲しいものです。
担当者の声
床組に天然木材を用いた橋であったため、木材の腐朽評価に非破壊検査による客観的な指標を用いることや床組を取り外して腐朽程度を直接確認することを提案するほか、橋の耐久性向上を図るため、床組み構造への変更、排水構造の追加等を行うなど、自身の技術力向上につながった業務でした。特に、意匠性が高い既存の擬宝珠や装飾金具等は再生利用することで景観維持にも配慮できたことが良かったと思います。
八尾 英明(左)、垣原 裕(右):ともに、橋梁を中心とする構造物設計を専門とし、点検や補修・補強に携わる。
業務概要
- 発注者
- 京都府八幡市 様
- 業務名
- 平成24年度 橋りょう補強設計業務委託(安居橋)
- 年度
- 平成24年度
設計河川、砂防計画・設計:事例
我々の生活を脅かすゲリラ豪雨による浸水被害対策
昨今、ゲリラ豪雨により河川の氾濫や道路冠水が多発するなど我々の日常生活に支障をきたす水害が発生しています。本業務は、流山市の中心市街地で浸水被害が発生する準用河川神明堀流域について、浸水シミュレーションを行い、総合浸水対策事業として神明堀および調整池の基本・詳細設計を行いました。
大雨の際、この調整池が一時的に雨水を貯め込むことで、神明堀に大雨が直接的に流れ込まない様になり、地域の安全性が向上しました。
なお、平時は、テニスコートとして利用できるように計画し、地域住民の皆様のスポーツ場として利用していただいております。
担当者の声
非常に軟弱な地盤を7m程度掘り込む調整池であったため、湧水、斜面安定、沈下等に対する技術的な配慮がとても重要な案件でした。過去の洪水実績に合わせた浸水シミュレーションにより、最適な整備効果を発現できる浸水対策を提案できたと思っています。また、調整池の池底を平時はテニスコートとして利用できる施設にしたので、降雨時の安全管理の検討に苦労しました。
業務概要
- 発注者
- 千葉県流山市 様
- 業務名
- 南流山地区浸水対策事業
- 年度
- 平成18年度~平成23年度
設計アセットマネジメント:事例
快適な生活を支える下水道インフラ施設の長寿命化計画策定
人口減少や高齢化が進む中、財政の健全化が求められ、社会資本ストックをどう維持・更新していくかが課題となっています。
本業務では、地域にとって無くてはならない汚水処理施設となる湯沢浄化センターの長寿命化計画を作成しまた。センター内にある機械や電気設備などの全設備を対象に調査をはじめ、評価・対策検討を行い、最も費用対効果の高い計画立案を行いました。また、当社が得意とするシステム開発部門と連携し、設備台帳システムを構築しました。
担当者の声
日常点検・清掃が行き届いている施設(設備)ということで、見た目には異常が無いのかなと感じる程でした。しかし、実際に調査に入り細かく見ていくと、中には故障・異常を頻繁に起こす機械設備、補償期間が過ぎて部品供給が出来ない電気設備などがあることが分かり、目に見えない問題が山積する手ごわい案件だと直ぐに気持ちを切り替えました。
これら目に見えない異常、問題に関しては、直接、維持管理されている方々への綿密なヒアリングによる情報収集に努め、長寿命化計画を策定していきました。
また、申請書作成においては方針・判定基準などを明確にし、誰が見ても根拠が分かりやすい物に仕上げることに心掛けました。
畠澤 隆:より良い成果を作成することをモットーにしている下水道一筋の真面目人間。
業務概要
- 発注者
- 秋田県湯沢市 様
- 業務名
- 湯沢浄化センター長寿命化計画策定業務
- 年度
- 平成24年度