株式会社オオバ

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事業紹介

これからの「まちづくり」とは?

日本がこれから迎える高齢化社会に対応する「まちづくり」は急務です。福祉などの生活の質や
良好な生活環境をあわせて維持する「持続可能なまちづくり」、とは。

日本では、今後、人口減少と称し高齢化が急速に進展することが確実視されています。国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」(2012年1月推計)によると、生産年齢事項とされる15〜64歳の人口は2010年の63.8%から減少を続け、2017年には60%を割り込み、2060年には50.9%となります。
迎える高齢化社会に、まちはどう対応していけばいいのか?

歯止めのかからない人口減少。迎える「高齢化社会」。

人口が減少していく中で、特に若年流出の多い年では、都市機能を維持するためのサービスの提供がままならなくなることが懸念されています。また人口の流入が続いている東京圏では、出生率の低下に歯止めがかかっていないため、日本全体として人口減少が加速するという悪循環に陥っています。
日本の高齢化率(総人口に対する65歳以上の高齢者の割合)は、確実な上昇を続けており、2013年には4人に1人を上回る程度であるのが、2050年には4割に達すると予測されています。高齢化社会に対応したまちづくりは、急務となっているのです。

歯止めのかからない人口減少。迎える「高齢化社会」。

サスティナビリティの概念がこれからの「まち」をつくる。

サスティナビリティの概念がこれからの「まち」をつくる。

現在、社会の課題としてサスティナビリティ(Sustainability)という概念が語られるようになっています。日本語では「持続可能性」「持続可能」という言葉に訳されます。
まちづくりの観点でのサスティナビリティ(持続可能性)とは、経済的な発展と、福祉などの生活の質、良好な生活環境などをあわせて維持していくことを目指す考え方といえるでしょう。
・低炭素/循環型のまちづくり
・高齢社会に対応したまちづくり
・活力と魅力のあるまちづくり
などの持続可能なまちづくり」という考え方が、これからのまちづくりの基本的なテーマになることは間違いありません。

都市の集約化、コンパクトシティ。

まちの規模を小さく保ち、一定の密度を維持して徒歩や自転車公共交通の利用が重視される都市形態のことを「コンパクトシティ」と言います。
人口の減少にともない利用の少なくなった公共施設を統廃合して、維持管理にかかるコストを軽減。保育施設や病院、介護施設といった行政サービスにかかわる機能を中心部に集約することで、サービスを効率化することが可能になります。
ただ、単に市街地をコンパクト化してしまうと、限られた地域にマーケットが縮小してしまい、高次の都市機能によるサービスが受けられなくなるかもしれません。それをカバーするために各地域をネットワーク化し、人やもの、情報の交流や出会いを促進するという発想が必要となります。

また、そうしてコンパクト化された施設は、新たに空き地という問題を生みます。利用されていない土地は、景観を損ねるだけでなく、防犯上の懸念もあります。また今後空き家も右肩上がりで増えていくと考えられますが、空き家も放置すると建物が痛み、再利用も難しくなってしまいます。そういった問題に対して、地域全体で取り組む必要があります。

都市の集約化、コンパクトシティ。
都市の集約化、コンパクトシティ。

住民参加のまちづくり。

住民参加のまちづくり。

まちづくりの目指すものは、まちに暮らすひとりひとりの幸福度や生活の質の向上です。そのためには、地域住民が主体的にまちづくりに参加し、まちづくりの目標イメージを共有することが大切です。近年では、行政と住民が協力してまちづくりに取り組む協働型のまちづくりがひろがってきています。
住民参加の現場にまちづくりの専門家が加わって、コーディネーターの役割を果たしたり、客観的な視点を示しながら住民と一緒に取り組んだりすることによって、より良いまちづくりを実現していくのです

まちづくりは、まちに人が住み続ける限り終わらない取り組みです。長期的な視点で自分たちのまちのことを考え、次世代に継承すべきものでもあるのです。