専門分野外でも、
相談できる環境の大切さ

技術本部 係長
2006入社
※2016年1月まで、まちづくり部に所属

Q1成長・スキルアップしたことは?

県立高校跡地を、地域住民の健康増進・生涯学習施設としてリニューアルする業務に、基本計画全般の担当技術者として携わりました。上位組織である検討委員会が定めた跡地利用方針に基づいて、3年後の供用開始を目標に、施設整備と基盤整備の条件整理などを行い、基本計画としてまとめるというものでした。
施設整備に向けた建築および土地利用上の課題や地元要望の把握などの現況調査を行う中で、計画地周辺の歩行者の安全性確保と周辺地域の雨水排水の問題が課題として浮かび上がり、自分の知見が届かない道路・調整池の詳細設計の情報収集が必要となりました。この問題解決にあたっては、社内関係者から具体的な道路・調整池の仕様および見積りの情報収集に努めることで、次年度以降の実施設計を見越した詳細検討をし、施主との協議調整を円滑に行うことができました。
そしてその結果、土地利用計画および建築施設改修計画の両面にて評価を得るとともに、地域の課題を解決し、安全・安心な地域づくりに貢献することにつながりました。
今、当時の業務を振り返ると、自分の専門分野以外の情報など、一人では迅速に対処できないような場面に遭遇しても、一緒に働く仲間へ気軽に相談できる環境が整えられていたと感じます。また、専門分野を備える多くの技術者が全国にわたって配置されていることも、オオバの実績が全国各地にあることにつながっているのではないかと思います。

Q2将来の夢・目標は?

学生時代に就職活動を始める際に、当時専攻していた“建築”の分野よりも広い“都市”の分野で自分の知見を広げることで、再び“建築”のスケールにまで視点を移した際に、これまで以上に幅の広い考えを持つことにつながるのではないか、という考えを漠然と抱いていました。今でもふとその考えに立ち戻ることがあります。
近年の多様で複雑・高度化するニーズへ対応するためには、単なるハコモノとしての建築では充足感が得られない局面があると思います。建築家の方々は既にそのことに気がついていて、まち全体の中での建築の在り方など、都市側の視点を取り入れた建築にシフトしてきている気がします。
現在、弊社では建築分野を取り扱う業務は数多くありませんが、将来的に都市計画から建築のスケールまで焦点を絞ったまちづくりのお手伝いができればと考えています。
50年以上の歴史の中で都市計画の業務に携わってきたオオバだからこそ、近年の大規模自然災害をも乗り越えてきた正確なインフラ整備の技術と共に、建築側の柔軟な発想をも取り入れた新たな手法、品質の高い技術の提供ができるような都市計画コンサルタントをめざしたいと思います。

MEMBER 技術本部

技術本部
係長
2006年入社