2008年7月27日 当社の代表取締役専務 白井芳樹が「富山近代史研究会」で基調報告

  平成20年7月27日に富山市内で富山近代史研究会の主催により、富山都市計画八十周年記念シンポジウム「富山都市計画の歴史、そして未来へ」が開催された。
  この基調報告として、当社の代表取締役専務 白井芳樹が「富山の都市計画八十年に当たって」と題して発表した。白井専務は、元富山県土木部長であり、在任中から調査研究している富山都市計画の特徴、評価等について述べた。その要旨は次のとおり。

  富山都市計画から学ぶべき教訓として、昭和3年(1928年)に35路線の街路網、運河、公園、土地区画整理の4つの内容を都市計画決定した。都市計画は本来総合的なものであるが、東京市等大半の都市がはじめに街路網を先行的に決定し、他の施設等は後回しにするなかで、4つの内容を同時に決定した富山都市計画は、都市計画本来のあり方にかなったものであったと評価した。さらに、国指定重要文化財となった富岩運河の中島閘門のように後世に遺る優れたものをつくった点や主な事業を7年間という短期間に完成させた点、一人の土木技師が計画の立案から主要事業が終了するまで従事した点など、現代の我々が学ぶべき点があることを挙げた。